20歳大学生、21歳看護婦、19歳フリーター、19歳キャバクラ嬢、25歳人妻、22歳専門学生etc･･･etc･･･etc･･･成人男性向け情報誌、所謂「ビニ本」や、アダルトビデオ、所謂AVに見られる若くて綺麗な女性の大量消費、それは一人の若者の性欲を奪ってインポテンツにした。
彼は性欲溢れる青春時代をビニ本やAVでのマスターベーションに明け暮れて、実際の女性を前にすると勃起しない、むしろ興奮しないという典型的なAV症候群だった。
実際にAV症候群という言葉は医学的に存在しないのかも知れないが、現状の彼の性生活を見ればその不毛さが見て取れる。
彼の性生活は不毛そのものだった。
彼は射精を性欲処理だと考えており、ギリシア哲学で言うところの「カタルシス」、「病的体液の排出」と認識しており、むしろ射精後の理性的な状態を目指した理性主義者である。
彼の性欲の退化の歴史は加齢に加え、電子機器の進化と相関している。
彼の性生活はビニ本、VHSのアダルトビデオ、DVDのアダルトビデオ、PC動画形式のアダルト動画と電子機器の進化と共に衰退の一途を辿った。
彼みたいな男子が増え続ける限り日本の少子高齢化はますます深刻になり日本は滅ぶ。
技術にスポイルされるような種族のDNAなど滅んでしまえばいいのである。
ひいては人類に滅亡を･･･
日曜の夜は明日が月曜日だということでやたら憂鬱になると言われるが、今の俺はそんなことはない。
